【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そして、この大繁盛の原因。
あの二人だけ、実行委員会の計らいと、
女子からの熱烈な希望で、特別にスーツ
姿で接客することになったのだ。
よくもまあ、あんだけキャーキャー騒げ
るものだ。
ああいう黄色い悲鳴は、やっぱり煩いか
ら気に入らない。
だけど―――。
棗がキャーキャー言われるたび、棗がベ
タベタと他の女の子に触られる度。
どうしようもなく苛ついて、どうしよう
もなく悲しい気持ちになるのは……どう
してなんだろう―――。
「すいませーん」
「はいっ!いま行きます!」
今は、仕事に集中しないと……。
いくら悩んだって答えは出ないんだから
、悩んでもしょうがないもん……。
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「あ゛ー……疲れた!」