【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




「か、柏木!」



後ろからそう声を掛けられて、振り向け
ば、ちょっと顔を赤くさせた東野君が立
っていた。



「東野君?」



「倉沢さん、ごめん。ちょっと柏木借り
るね」



東野君はそう言うと、ぐいっと私の腕を
掴み。



人気のない校舎裏まで連れ出した。



遠くで、ワイワイと楽しげな声が聞こえ
てくる。



だけど、後夜祭の為に用意された幾つも
の模擬店の灯りも、ここまでは届かない




東野君は立ち止まると、くるっとこっち
に向き直った。



「柏木……聞いてほしいことが、あるっ
て言ったろ?」



「う、うん……」






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