【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
花火はまだ中盤に差し掛かったばっかり
だった。
美怜は私を見つけると、ニヤッと笑った
。
「顔が赤いぞ~、春ちゃん!」
「も……、からかわないでよ…」
私は頬を両手で包むようにして隠しなが
ら、美怜の隣まで歩いた。
この様子じゃ、きっと告白されたって分
かってるんだろう。
「やっぱりモテモテだねー。ていうか東
野君、ジンクス知らないのかな。どうせ
なら最後に告白すれば良かったのにね」
「……ん。」
どう答えたらいいのかわからず、曖昧な
リアクションになる。
嬉しいのか、困ってるのか。
―――自分でも、わからない。
夜空に咲き誇る無数の花火を眺めながら
、ずっと東野君の言葉と表情がループし
てる。