【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
お母さんにすがり付くようにそう懇願す
る。
だって男の子だよ?しかも同い年!?思
春期真っ盛りの私の気持ちを一体どこに
投げ捨てたんですか!?
「……うるせぇな。ガタガタ騒ぐんじゃ
ねぇよ」
その時後ろから聞こえてきた低い、私の
だいっきらいな声に。
まさか、まさかそんな漫画みたいな展開
、あるわけ、と思いながら振り向く。
けれどもそのまさか。
「す、杉本―――……」
壁の所にもたれかかって、不敵に私を見
下ろしていたのは、紛れもない。杉本だ
った。
なんで―――よりにも、よって。
「あんたなのよ……!?」
優希君とかだったら、全然我慢できたの
に!!