【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
私の前に立っていたのは妙に色っぽい瞳
を煌めかせた、棗で。
―――ひゅるるる……。
一番大きな、花火が上がる。
「―――好きだ。誰にも渡さねえ」
パアンッ!
棗の声は、大きな大きな花火が上がる中
、それでもはっきりと私の耳に届いて。
固まって何も言えない私に、棗はキスを
してきた。
「ふ……ん…、棗……っ」
苦しくて棗の名前を呼ぶと、すかさず舌
が入ってきて。
深いキスに何も考えられなくなる中、私
の脳内に浮かんだのは。
―――"運命の人"
……ジンクスが本当なら、私の運命の人
は棗になる。