【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「春ちゃん、自分の気持ちに正直になら
なきゃ駄目だからね!」
「ん……。わかってる」
―――違う。わかってなかったんだ。
自分の気持ちを偽る事で、誰かが傷つく
ことも。自分の気持ちに素直になれなか
った事も。
わかってなかったんだ、私。
―――キーンコーン……。
放課後を告げるチャイムが聞こえてきて
、やっと終わったのかと伸びをした。
んーっ、と伸びていると、目の前に東野
君がやって来て。
「柏木、今日部活ないから、一緒に帰ろ
?」
ニコッと笑いながらそう誘われ。
「へ?あ……うん…」
特に断る理由も見つからず、頷いたら。