【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「ふざけんな。お前なんかと二人きりに
させられるか―――……」
「すっ、杉本君!」
棗が東野君に向かってそう言った時、同
じクラスの女の子が棗を呼んだ。
あ、宮下さん……。
その女の子は宮下さんって子で、私はあ
んまり喋ったことが無いけど、小顔で、
髪の毛がふわふわしてて、可愛い女の子
だ。
棗はそんな宮下さんを、面倒そうに見下
ろした。
「……何」
うわ怖っ!!
もう少し優しい言い方出来ないんだろう
か、コイツ。
それでも宮下さんは全然気にしてないの
か、赤く染めた顔を上げて、しっかりと
棗を見つめた。
「ちょっと……話があるんです」
―――ズキッ