【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
お母さんは杉本を見つけると、ニパアっ
と顔を輝かせた。
「棗君!棗君が春の弟で良かったわ~!
知り合いなら安心だもの~」
……何いってんの、お母さん―――……。
もう言い返す気力も残っておらず、虚ろ
な瞳で杉本を見上げると、杉本はお母さ
んに微笑んでいた。
「俺も知り合いで良かったです。仲良く
―――できそうですし」
ゾワッとした。
仲良くなんて、出来っこない。
そうでしょう?杉本だって、私が嫌いで
しょ?ねえ、それなら―――
「よろしくね、お姉ちゃん?」
なんでそんなに笑顔なのよ!!