【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




そう言われて、見上げれば自分の家だっ
た。



「あ、ありがとう。ていうか東野君、私
の家、知ってたんだ?」



「ん。中学生の時に、ここ通ったら、ダ
チがここが柏木の家だって言ってた」



「へ、へぇ?」



なんでそのお友達は知ってたんだろう?



と、不思議に思っていると、そんな私を
東野君は笑った。



「柏木、可愛かったから、男子に人気だ
ったんだよ。好きな子の家くらいは皆、
知ってるもんだよ」



そう言われると、何を言ったらいいのか
わからずに俯いてしまう。



だってなんだか、遠回しに、"好きだ"っ
て言われたみたいで……。



「お、送ってくれてありがとっ!じゃ、
じゃあね!!」



照れ隠しにそう言って家に入る間際、東
野君が笑ってたのが見えた。



―――気がつかなかった。





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