【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
勢いよく開かれたドアの向こうで、息を
切らした棗が立っていた。
それから、まだ固まってた私を見つける
と、なんのためらいもなしに部屋に押し
入り、私の両肩をガシッと掴んだ。
「お前、東野に何もされてないか!?」
はぁ!?なにその質問……!
「例えば何をされるっていうのよ」
「あ?そりゃいきなり抱き締められたり
、キスしてきたり……」
全部棗が私にやってきた事でしょ!
「東野君はどっかの誰かと違って、いき
なりそんな事をするほど非常識じゃない
から!!」
つーんとそっぽを向きながらそう言うと
、棗が顔を歪めたのがわかった。
「……嫌味かよ」
「そうよ!」