【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
よくお分かりで!
すると、何も言わなくなった棗に違和感
を覚え、ちょっと棗を見上げると。
棗はその綺麗な琥珀色の瞳を、ギラギラ
と光らせていた。
「……非常識でいいから、キスさせろ」
「は、はぁ!?」
何を言ってるんだこいつは!
赤くなった頬に気付かれないように、ち
ょっと棗を睨む。
「ダメに決まってるでしょ、変態!」
「―――本当に?」
不意に艶かしい声でそう訊かれて、思わ
ずビクッと震える。
棗は相変わらず私を見つめているけど、
その瞳は僅かに潤んで、妙に色っぽくて
。
棗の色香にノックアウトされてしまいそ
うで、目を逸らそうとしたら。