【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




あんなに大嫌いだった筈なのに、好きに
なってしまった。



学校では無愛想とか、無口って言われて
るアイツが、笑ったりしてくれると、す
ごく嬉しくて。



―――『春』



棗が私を呼ぶ、その優しい声が大好きだ
った。



最初は嫌なやつだって思ってたのに。



思わず目頭が熱くなって、涙が零れそう
になる。



棗も好きっていってくれたのに。

私達、両想いなのに……どうして?



どうして、諦めなければいけないんだろ
う。



私の好きって気持ちは、彼には届かない
。―――届かせたら、駄目なんだ。



「……っ…!」



我慢出来なくて、とうとう涙が溢れた。




< 220 / 445 >

この作品をシェア

pagetop