【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんな美怜に、心の中で小さくありがと
うと言った。
やっぱり美怜は、最高の親友だよ。
「杉本君にはもう言ったの?」
「……ううん。まだだよ…」
さっき付き合うことになったばっかりだ
もん。そんなすぐには無理だ。
「家に帰ったら、言うつもり」
「そっか……。おめでとう!」
ニコッと笑ってくれた美怜に、私もちょ
っと笑った。
きっと美怜、気付いてるんだね。
私が棗を好きだってこと。
それなのに笑って、背中を押してくれる
んだね―――……。
「柏木!帰ろ!」
―――放課後。
ニコニコしながらそう誘ってきた東野君
に、私も笑顔で応える。