【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




校門を過ぎてからは、手を繋いで帰った




他愛ない話をひたすら続けてた。



―――東野君は、棗の話題には一切触れ
てこなかった。



それが彼の優しさなのか、ただ単に口に
したくないのかはわからないけど。



家のちょっと手前でバイバイして、歩い
ていたら。



―――ガシッ



「きゃっ!?」



突然後ろから肩を掴まれ、ビックリして
後ろを振り向いてから、息を呑んだ。



「な、棗……」



そこには、真っ黒なオーラを纏ったよう
な棗が立っていて、私を睨むように見下
ろしていた。



「ちょ、棗、離し……」

「どーいう事だよ」





< 225 / 445 >

この作品をシェア

pagetop