【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
棗が目を見開いたのがわかった。
「……けんな…」
突然何かを呟いたかと思うと、ダンッと
壁に打ち付けられて。
壁と棗との間に挟まれた。
「ふざけんなっ!何で……何でアイツな
んだよ!」
「棗……っ…んっ…」
ぶつけるようにして重なった唇。
棗は無理やり私の唇を割ると、口内を乱
暴にかき回した。
乱暴なキス。感情をぶつけるような激し
いキスに、息するのも苦しくなって。
「やだ…っ」
ドン、と棗を押したら、棗は力なく離れ
て。
「……お前と出会わなければよかった」