【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
嘲笑うようにそう言われて私は。
私は……何も、言えなかったんだ。
―――それからの棗は、酷かった。
家では勿論、私とは口を聞かないで。毎
日毎日、違う香水の匂いを漂わせて。
学校では女の子の誘いを片っ端から引き
受けて、学校の至る所で、キスをしてる
棗を見つけては、胸を痛ませた。
―――そんな資格、ないのに。
もう優希君も手がつけられないくらいに
荒れて、荒れて―――……。
棗はどんどん壊れていったんだ。