【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
何のために俺に近付いたんだよ。
俺に抱かれるためでも、俺に好意を寄せ
ている訳でもないのはわかった。
だってそいつの目は、どうみても俺を蔑
んで居るから。
「私?名前も知らないの?もう11月な
んですけどー。同じクラスなのに、酷い
のね」
「いいから質問に答えろよ」
ちょっと睨みながらそう言うと、せっか
ちね、と女は笑った。
「冬間〔ふゆま〕のえ。嫌いな人は、杉
本棗」
「……なんなんだよ、お前」
意味わかんねーよ……。
「ねえ、私が柏木さんだったら、私の事
抱いた?」
「は!?」
突然出てきたその名前に、過剰に反応し
てしまった。