【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
"私の彼氏ですっ!"なんて言って、割り
込む事なんか出来やしないし。
取り敢えず、お姉さん達が去っていくの
を待とうと思い、どこかにベンチでも無
いかな~、なんて探していたら。
東野君がこっちを向いた気がして。
遠目だから目線まではわからないんだけ
ど、顔は完璧にこっちに向いてる。
私は何かに取り憑かれたように直立不動
の状態で固まってしまう。
そうしてると、東野君がどんどんこっち
に歩いてくるのが分かった。
勿論、置いてきぼりにされたお姉さん達
は、唖然としながら東野君を見ていた。
「……あ、お、おはよー」
なんだかちょっと不機嫌そうな東野君に
、ひきつった笑いを浮かべながらそう言
うと。
やっぱり東野君はちょっと怒ってるみた
いだった。