【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「ジェットコースター?」
「うん。私ばっかりはしゃいじゃったよ
ね、ごめんね……。ジェットコースター
大好きだから、つい……」
もじもじと恥じらいながらそう言うと、
東野君が「プッ」と吹き出した。
東野君、酷い!
ガーン、と効果音が付きそうな勢いで、
東野君を見上げていると、東野君は目を
細めて微笑んで。
それから、ポンポン、と私の頭を優しく
撫でた。
「良いんだよ。気にしなくて。柏木が楽
しいなら、俺は一日中ジェットコースタ
ーだっていいよ」
「ええぇ……?」
それは流石に大袈裟だよ、とちょっと笑
うと、真剣な顔で、「遊園地のど真ん中
で腹躍りだってできるよ、やる?」なん
て言ったから、慌てて止めた。
「それに俺だってジェットコースター、
好きだし」
「……ありがとう」