【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
どことなく甘い雰囲気が漂ってるのは気
付いてた。
私をみつめる東野君の瞳がすごく熱っぽ
くて、甘く揺らいでて。
「柏木―――……」
「……っ」
ぐんぐんと東野君の顔が近付いてきて、
思わずぎゅっと目を瞑った。
でも。
いくら待っても、来るはずの温もりは来
なくて、不思議に思っておずおずと瞼を
開く。
……いや!別にキスを待ってたとかじゃ
無いんだけどね!?
開けた視界に飛び込んできたのは、意外
な光景。
「え……と、東野君?」
「うわ……。ちょ、今こっち見ないで」
右手で口元辺りを覆って、左手をパーに
して、こっちにつき出す東野君。
東野君……今―――。