【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんな私に、美怜はニコニコと頷く。
「うんうんっ!めっちゃ順調だよ!……
それともキスじゃ足りない、とか?」
「はっ!?」
「やだぁ~、春ったら大胆!」
「もー……からかわないで…」
―――ガンッ!
根も葉もないことを言い出す美怜に困っ
ていたら、急にそんな音が聞こえてきて
。
その音のする方を見てみたら、棗が近く
の机を蹴り飛ばす音だった。
驚いてそっちを見ていると、棗がゆっく
りと私を見て。
「春……おはよ」
言葉とは裏腹に、殺人でも犯してきそう
な鋭い眼差しを突きつけてきた。