【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
やっぱり棗、モテモテだな……。
そう思うと、どこか切なくて、胸がきゅ
っと締め付けられた。
「どうして……!?遊びでもいいんです
。一回でもいいから抱いて!」
女の子は涙声になりながら、狂ったよう
にそういい始めた。
―――一回でもいいから抱いて。
そんな女の子の声が何度も頭を巡ってい
く。
棗くらいのイケメンになると、そうお願
いしてくる女の子は一杯居るんだろうか
。
―――抱くの、だろうか。
私にしたみたいに、ぎゅって抱き締めて
、溺れるほどにキスをして。
「……っ」
目頭が熱くなっていく。