【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
泣く必要なんてないのに。
私は嫌われるのを願っていた筈なのに。
泣くな……。泣いちゃ、だめ……。
「―――俺、死ぬほど好きな女が居る」
終わりを……告げたんだ。
これでもう何も思い悩む事は無いじゃん
。
なのに……っ。
その時、女の子が泣きながら駆け出して
行った。
その後から続くように、棗も出てきて。
逃げる暇さえなくて、そこに立ち止まっ
ていたら、棗が目を見開いて私を見てい
た。
「春……」
そんな棗にちょっと薄ら笑いを浮かべて
、棗の横を通りすぎた。
「バイバイ……棗」