【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




泣く必要なんてないのに。

私は嫌われるのを願っていた筈なのに。



泣くな……。泣いちゃ、だめ……。



「―――俺、死ぬほど好きな女が居る」



終わりを……告げたんだ。



これでもう何も思い悩む事は無いじゃん




なのに……っ。



その時、女の子が泣きながら駆け出して
行った。



その後から続くように、棗も出てきて。



逃げる暇さえなくて、そこに立ち止まっ
ていたら、棗が目を見開いて私を見てい
た。



「春……」



そんな棗にちょっと薄ら笑いを浮かべて
、棗の横を通りすぎた。



「バイバイ……棗」





< 272 / 445 >

この作品をシェア

pagetop