【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
怪訝そうに眉を潜めた棗に、軽く笑って
みせた。
「……死ぬほど好きな女の子に」
ああ、私もバカだな。
自分で言ってて、死ぬほど辛いとか…。
本当に―――……。
「……ざけんじゃねえ…」
ボソッと呟いた棗に、首を傾げると、も
う先ほどの優しさはどっかいっていた。
その代わり、燃えるような瞳がギラギラ
と輝いていて。
「ちょ、棗!?」
棗はそのまま私の手を取って、ぐんぐん
と歩き出した。
―――ドサッ……
家まで引っ張って来られると、そのまま
棗の部屋に連れ込まれ、ベッドに放り出
された。
棗はそんな私の両腕を片腕でがっちりと
拘束して、ベッドに縫い付ける。