【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「じゃあ、行ってくるね!」
「春ちゃんバイバイっ」
―――パタン……。
二人が去ったいくと、まるで嵐が去った
かのような静けさが漂う。
……棗と二人きり……か。
ふと、そんな事実が脳内をよぎって、慌
ててブンブンと首を振る。
棗と二人きりだからなんだっていうの!
弟とお留守番なんて普通じゃん!意識な
んてすること無いんだから!
……なーんて思えば思うほど、どんどん
意識しだして、ドキドキしてくる胸。
ドキドキなんてするな、って自分を戒め
ても、あんまり効果はなくって。
でも……しょうがないよね?
―――だって、あの日から。
棗に"諦めないから"って言われたあの日
から、棗のスキンシップがすごく激しい
んだもん。