【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
もしかして、どっかに出掛けてるのかな
、と思い、玄関を覗いてみたけど、棗の
スニーカーはそこにあって。
うーん、と首を捻っていると、突然
―――ドンッ!!
二階からそんな大きな物音が聞こえてき
て、ビクッと体が跳ねた。
……な、何事……。
チラッと上を見上げてから、ゴクッ、と
生唾を飲み込み、階段に足をかける。
恐る恐る上って、物音があった現場――
―棗の部屋の前で、立ち止まる。
―――コンコン……
「棗?起きてるの?」
二回ほどノックをしてからそう呼び掛け
るも、応答ナシ。
……寝てるの?