【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
不思議に思って見下ろせば、さっきより
も苦しそうにした棗が居て。
あ、そうだ!
さっきまで棗が苦しそうだったんだ!
さっきの轟音も、こんな状態の棗を見れ
ばすぐにわかる。
……多分、ベッドから落ちたんだ。
「棗!大丈夫!?」
そう言うと、ブルッと棗は震えて。
「さみぃ……」
そう言った……けど。
棗の顔はどっからどうみても赤く火照っ
ている。
「もしかして……熱?」
そう呟きながら棗の額に触れると、棗が
ピクッと跳ねた。