【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
髪の毛はハーフアップにして、シュシュ
で結んだ。
―――ピーンポーン……。
やがて下からチャイムが聞こえてきて、
私はバッグを持って玄関を開けた。
「おはよ、柏木」
「お、おはよ……」
目の前に立つ東野君に、ドキドキしてく
る。
東野君はファー付きコートに、ジーンズ
で。
ラフな格好なのに、イケメンが着るとど
うしてこんなにカッコいいんだろ……。
ちょっとうっとりしてたら、東野君がほ
んのりと頬を染めてるのに気付いた。
「……東野君、寒かったよね!ごめん」
「へ……?」
「だって顔赤いから……」