【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「うん、そうだね―――……!?」
そう頷きかけた時、フッと辺りが真っ暗
になった。
なんの照明もなくて、ただただ遊園地が
闇に包まれて、周りもざわざわし始める
。
え、停電?―――と思ったとき。
『3.2.…1!』
どこからか従業員が声を揃えたような声
が聞こえてきたかと思ったら。
「……っすご…」
パッと辺りがさっきよりもずっと、優し
い色で照らされた。
至るところに張り巡らせてあったライト
が一瞬にして光を放つ。
遊園地全てがクリスマスツリーのような
風景に、ただただ息を呑む。
自分でさえもが、クリスマスツリーの一
部になったみたいに……。