【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
イルミネーションを充分楽しんでから、
東野君に連れられて、遊園地を出た。
「夕飯はこっちのほうで食べるから」
東野君はそれだけ言うと、私の手首を掴
んで歩いていく。
「―――ここだよ」
そう言われて立ち止まって、思わず目を
見開いてしまう。
こ、ここって―――……
「ちょ、東野君!」
躊躇いもなく中に進んで行こうとする、
東野君を慌てて止める。
東野君は不思議そうにこちらを振り返る
とちょっとだけ首を傾げた。
「?どうしたの」
「ど、どうしたの……って!ここって高
いお店じゃないの!?」
そう言うと、東野君は微笑んだ。
「大丈夫、俺の奢りだから」