【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんなこと言われたって、そら挙動不審
にもなるわな。
「ていうか予約なんかして、私が夜ご飯
の場所決めてたらどうしてたの!?」
「キャンセルしたけど?」
そ、そんなさらっと……!!
「ただ…こういうのは雰囲気が大事かな
って」
「こういうの?」
こういうのってなんだろう、と思ってい
ると、東野君は一瞬俯いてから、顔を上
げ、ジッと私を見つめた。
「クリスマスプレゼント、渡したくて、
さ……」
「クリスマス……あ―――っ!!」
思わず大声でそう叫んだ私に、東野君は
勿論、周りのお客さんまで私に注目した
。
私は赤くなりながら、「すいません」と
小さく謝って、席に座り直す。