【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
◆◇◆
デザートは炭酸ゼリーの上に、ふんわり
したムースが乗ったモノだった。
その上には、ちょこん、と、サクランボ
が2つ、可愛らしく寄り添っていて。
透明なカップに入れられたそれは、シャ
ンデリアの光りを受けて、キラキラと、
まるで宝石のように輝いている。
淡い黄色の炭酸ゼリーの中に、沢山の気
泡が見える。
それらの一つ一つがまるで、小さな星の
ように思えた。
―――デザートを食べ終わると、東野君
が小さな箱を出した。
「柏木、メリークリスマス」
「ありがとう……っ」
微笑んでそれを差し出してくる東野君に
私も微笑んでから、そっとそれを受け取
った。
「開けても、いい?」
「うん。……ちょっと恥ずかしいけど」