【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
照れたようにそう言った東野君にクスッ
と微笑みながら、そっと箱を開けた。
「……わぁっ…可愛い!」
眩い光に反射して、一瞬見えなくなった
それが姿を表した時、思わず見とれた。
まるで真珠のような存在感を放つ純白の
ビーズ達に包まれた、黒い薔薇。
白と黒のコントラストがすごくエレガン
トで、綺麗で美しい、と思った。
「……コサージュって言うんだっけ、そ
ういうの。……柏木に似合いそうだった
から」
「ありがとう……!一生大事にする!」
そう言った時に、東野君の笑顔が歪んだ
事に、私は気付かなかった。
「本当は……アクセサリーにしようかと
思ってたんだけど……。」
女の子ってそういうの贈られるの、好き
だろ?と東野君は笑って。