【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
寂しそうに、切なそうに揺れて、潤んで
。すがるような瞳。
だけど誰も踏み込ませないような、深い
黒。
―――私でさえも、拒絶されてるような
錯覚を覚える。
「フラれるなんて……あり得ないよ」
そう言うと、やっぱり東野君は寂しそう
に笑った。
……おかしいよ、東野君。
どうしてそんなこと考えるの?私が東野
君をフるなんてあり得ない。
フれるけも……ないのに。
「好き……だよ…」
「柏木」
「好き……大好き……」
掠れた声で、精一杯伝える。