【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
その上から目線な感じ、超ムカつくっ!
「嫌よ!棗となんか出掛けないもんっ」
プイッとそっぽをむいてやる。
そしたら、てっきりまた「あぁ?」って
不機嫌そうに言うと思ったのに。
「……んだよ。…別に良いだろ」
「え?」
思いの外弱々しい声が返ってきて、思わ
ず首を傾げてしまう。
なんで急に―――……。
「……昨日はアイツとデートしてたんだ
ろ?だったら今日は俺と一緒に居ろよ」
棗はそう言うと、切なそうに私を見つめ
て。
「……今日くらい……俺の傍に居ろよ」
そう言われて、なにも言えなくなってし
まった。