【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんなの、待ってるからなんて言われた
ら行くいがいに選択肢がないじゃん。
まさかずっと部屋に閉じ籠ってる訳にも
いかないし。
だから……仕方なく。
仕方なく、来たんだよ。
そう思ってるのに。思いたいのに、そん
な嬉しそうに笑われたら、来て良かった
って思ってしまうから。
胸が微かに甘く瞬くから、やめてほしい
。
「……春、可愛いなその服。似合ってる
」
「……っ!」
なにそれ。
なによ、それ!
いつもはそんなこと言わないくせに、急
にそんなこと言われたら恥ずかしくなっ
てしまう。
私は真っ赤になった頬を、隠すように俯
く。