【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
教室に入ると、すでに登校していたらし
い美怜が、席についた私の元へとやって
きた。
とりあえずペンケースを出しながら、美
怜に挨拶を返す。
「おはよ」
すると、美怜は何かに気づいたように首
を傾げて、私を見つめると表情を険しく
させた。
そんな美怜を思わず、私も見つめてしま
う。
「み、美怜?」
あまりにも私をガン見してくるもんだか
ら、ちょっといたたまれなくなって、美
怜に声をかけると、美怜はハッとしたよ
うに瞬きをした。
それから、苦笑いで私を見てくる。
「あ、な、何……?」
「それ、こっちの台詞ね?そんなにガン
見して、どうしたの?私に喧嘩うってん
の?」
そう言うと、美怜は目をぱちくりさせて
。次の瞬間、首を激しく左右に振った。