【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そう思うのに、振り払えなくて、そんな
自分に嫌気が差した。
―――やがてついたのは、この辺でも人
気のショッピングモール。
ここ、来たいと思ってたんだよね!
ショッピングモールを目の前にして、少
しテンションが上がっていると、クスッ
と後ろから笑い声が聞こえてきた。
バッと振り向くと、棗が口元に手を当て
て笑っていた。
「なんで笑うのよ……」
「いや、お前随分嬉しそうだなーっとお
もって。顔に出やすいのな?」
そう言われて、思わずバッと顔を手で覆
った。
わ、わかりやすいんだ……私。
「―――だから……期待しちゃうんだよ
なぁ……」