【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そういえばお母さんも忠人さんも居ない
なあ、なんて思っていると。
「……アホだろ」
そんな声が聞こえてきて、驚きながら振
り向くと、棗が携帯を睨んでいた。
誰からだろ……。
きょとんとする私に気がついた棗は、携
帯を閉じると、私に向かって苦笑いした
。
「親父とお前の母さん、今日は帰って来
られないらしいぜ」
……え。
「ええぇ!?」
「……うっせーな」
思わず叫ぶと、煩そうに耳を塞いだ棗。
「なんで!?」
「クリスマスデートしてたら、大雪で、
電車が止まったらしい」