【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
……アホか!
大人なんだから、天気予報くらい見なさ
いよ!
年がら年中イチャイチャしちゃって!万
年バカップルかよ!
「まあ、でも……嬉しいけどな」
急にそんなことを言い出した棗に、首を
傾げる。
……はい?
棗を見ると、意地悪そうに厭らしい笑み
を浮かべていて。
「春と……二人っきりだし?」
「……っ」
「どーする?親父たちも、東野も居ない
し、色々し放題だなぁ?」
「何、言って……」
どんどん近付いてくる棗。
それに比例して後ずさる私。
―――コツ……
やがて壁にぶつかって、逃げられなくな
る。