【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんな不機嫌そうな声が耳に届く。
「俺を突き飛ばせよ。嫌だって言えよ。
おい……なんで…」
棗は苦しそうにそう言うと、コツン、と
私の額に額をくっ付けた。
「……んでそんな、可愛い反応してんだ
よバカ……」
そう言われた瞬間、カアッと熱くなる頬。
さっきよりも心拍数がすごくて、身動き
が取れなくなる。
「春―――……」
棗に、そう名前を呼ばれた瞬間―――。
―――バチッ
そんな音とともに、真っ暗になって。
て、ててて、停電!?
そう思った私の脳内はパニックに陥って
、気付けば目の前の棗に抱きついていた。
「おい……っ!春!?」