【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「いやっ!暗いのいやーっ!」
「わ、わかったから離せって!ブレーカ
ー上げてくるから!」
「ダメ!離れないで行っちゃだめ!ここ
に居て~!」
駄々っ子みたいにそう言うと、上から大
きなため息が降ってきて。
ぎゅっと抱き締められた。
「わかったから……もう、泣くなよ」
ポンポン、と一定のリズムで撫でられて
、すっかり安心してしまって。
目を瞑りながらそのリズムに身を委ねて
いると、フッと明かりが戻って。
「あ、戻った」
「……きゃーっ!?」
電気が戻った瞬間、自分がとんでもない
事をしでかした事に気づき、大声を上げ
て棗から離れた。
棗はそんな私を不機嫌そうに見下ろす。