【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
それから二時間ほどかけて、ようやくチ
ョコレートが完成。
箱につめてラッピングしてから、冷蔵庫
に入れて一息つくと、美怜が大きく欠伸
をした。
「ふあぁ……。出来たー?ていうか春ち
ゃん遅くない?」
私よりも一時間ほど早く仕上がったらし
い美怜は、退屈そうにそう言った。
ああ本当に、自分の不器用さが憎いよ。
「……待たせてごめんね?」
「んーん。乙女な春ちゃん見るの初めて
で新鮮だったし、いーよ」
そう言われて、カアッと赤くなると、更
にクスクスと笑われた。
「春ちゃんかーわいっ!」
「もう!からかわないでよ!」
なんだかそういうのは照れ臭い。