【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そして―――……
棗の笑顔、声、吐息……体温、全てにと
きめく。
駄目だってわかってる。
それでも―――……。
それでも微かな甘い動悸を心臓が感じて
しまう。
でももう、そんなことない。
だって私が好きなのは、東野君だから。
東野君、ただ一人だから―――……。
言うんだ。
精一杯の気持ちを込めた、チョコレート
と私の想い。
『大好きだよ』って。
『愛してるよ』って。
私が好きなのも、触れたいと願うのだっ
て。