【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんな私の視線に気がついた東野君は、
一瞬きょとんとしてから慌て出した。
「いや!これは……!」
「モテモテですなぁ……さすが東野君」
「や、違っ……!」
東野君の手に抱えられていたのは、多く
のチョコレート。
どれも綺麗にラッピングされていて、女
の子の想いがぎゅーっと詰められている
ようなのが一目瞭然だった。
まあ、モテない訳がないもんね。
だってバスケ部の爽やか王子様だもん。
「大丈夫だよ~、気にしてないから」
こんなことでいちいち驚いてたり、嫉妬
してたらキリが無いもんね。
なんて思いながらそう言うと、それまで
焦っていた東野君が、急に静かになって
。
不意に、思い詰めたような表情を浮かべ
た。
「……東野君?」