【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
どうしたんだろう、と東野君を下から覗
きこむと、東野君が不機嫌そうに私を見
下ろした。
「それはそれで……なんか、ヤダ」
「へ?」
「少しくらい……妬いてよ。そっちの方
が嬉しいから」
「……っ!」
至近距離で低くそう囁かれて、カアッと
顔が熱くなっていく。
思わず俯くと、上からからかうような声
が聞こえてくる。
「かーしわぎ?」
うう……意地悪。
私が照れてるってわかってて、そんな声
で呼ぶんだ……。
東野君ってたまに意地悪だよね……。