【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「ありがと!……ヤベエ。なんかもう、
嬉しすぎてこのまま死んでも良いかも」
「えー、大袈裟すぎるよ?」
笑いながらそう言うと、東野君は私に微
笑んだ。
それから、受け取ったチョコレートを、
愛しそうに見下ろす。
そんな東野君の眼差しと微笑みに、僅か
な胸騒ぎを覚えた。
「……好きな子からチョコレート貰える
のってさ、こんなに嬉しい物なんだな」
「東野君……?」
「すげー嬉しい……もう本当に、このま
ま時間が止まれば良いのにな」
そんな悲しそうにわらわないでよ。
「時間なんて止まらなくても、毎年あげ
るのに」
「……うん」