【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「ただいま……」
「おかえり」
家に戻ると、棗が玄関で仁王立ちになっ
て私を待ち構えていた。
それから、私にむかって腕をつきだして
、何かを催促してきている。
「……?何よ、その手。なにも持ってな
いわよ。それとも何かを徴収するつもり
なの?」
そう言うと、棗は怪訝そうに顔を歪めた
。
「チョコレートだよ、チョコレート!」
「はい?」
今度は私が怪訝そうな顔をした。
「なんのチョコレートよ」
「そんなのバレンタインのに決まってる
だろ?俺様へのチョコレートは、どうし
たんだよ」
ご、傲慢!