【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




チョコレートを持ちながら二階にかけ上
がり、棗がいつも私にそうするように、
ドアを思い切り開けた。



これで文句言われたって、言い返せるか
らね!



「棗―――」



中に入って、思わず足を止めた。



「……棗?」



棗は疲れていたのか、ベッドに凭れて、
眠っていた。



……何よ、あんたが作ってこいって言っ
たくせに。



棗の側まで近寄って、そっとしゃがみこ
んで、棗の顔を覗きこむ。



相変わらず整った顔。

ながい睫毛。

薄い唇―――……。



―――ドキッ……。






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