【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




胸が一瞬跳ねて、ドキドキと音を立てる




目線が棗の唇に吸い寄せられて―――。



なんだか、変な気分になってくる。



―――私、何を考えているんだろう。



だけど。



私を抱き締めてくれた腕が空っぽなの。

私にキスした唇が無防備なんだよ。



それはまるで、私を誘惑する甘い蜜のよ
うで―――。



駄目だってわかってる。

なんでこんな気持ちになるのかすらわか
らない。



でも、もうダメだ―――。



吸い寄せ……られて。



―――チュッ……。



一瞬だけ触れた唇に、どうしようもない
幸せと懐かしさを感じた。





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